用語集
このページは、koredoyo_ の記事で繰り返し使う言葉をまとめたものです。
ここにある用語は、正しいファッション用語ではなく、私が服選びや購入検証をするために使っている作業用の言葉です。
00_購入作法・検証
直感で拾い、採寸で止める
画像や店頭での直感を入口にしつつ、最終判断は採寸や検証で止める運用です。
直感を否定するのではなく、祈りの買い物へ流れ込まないように制御するための考え方です。
セーブデータ
良かった服、失敗した服の寸法・素材・見え方・負け筋を記録し、次の買い物に活かすための情報です。
服を買って終わりにせず、判断を次へ持ち越すための記録です。
基準個体
他の服を評価するための基準になる手持ちの服です。
好きな服というだけではなく、寸法、素材、見え方、運用結果を比較するための参照点として使います。
祈りの買い物
画像や雰囲気だけを頼りに、「届いたら似合っていてほしい」と祈るように買うことです。
完全には避けられませんが、採寸や購入前の見立てによって、祈りの割合を減らすことを目指しています。
敗北の可読性
失敗したときに、なぜ負けたのかを説明できる状態です。
意味不明な失敗で終わらせず、次の買い物に使える情報として回収するための考え方です。
負け筋
購入前の時点で予想できる、失敗しそうな箇所のことです。
たとえば、股下が長すぎる、裾幅が細すぎる、素材が薄そう、クリースが弱そう、といった不安要素です。
負け筋を事前に書いておくことで、購入後の答え合わせがしやすくなります。
仮説の答え合わせ
購入前に立てた見立てを、実際に着て確認することです。
画像、寸法、素材表記、クリースの有無などから「こう見えるはず」「ここが負け筋になりそう」と仮説を立て、購入後にその予測が当たったか外れたかを確認します。
目的は、その服が成功だったか失敗だったかを感情だけで決めることではありません。
当たった理由、外れた理由を記録し、次の買い物に使えるセーブデータへ変えることです。
服を「自分を良く見せるかどうか」だけで裁くと、失敗を知るのが怖くなり、死蔵につながることがあります。
一方で、仮説の答え合わせとして着ると、失敗しても検証結果として回収できます。
画像選別
商品画像から、シルエット、間、裾、股下、素材感の仮説を立てる行為です。
画像は入口であって答えではないため、採寸や実物確認と組み合わせて使います。
判断の成就
購入前の見立てと、購入後の結果がつながることです。
成功でも失敗でも、理由が分かれば次の買い物に活かせます。
単なる満足ではなく、自分の判断が検証されることを指しています。
01_ボトムス幾何
三幻神
私のボトムス選びの基準になっている3本のパンツのことです。
単なるお気に入りではなく、理想シルエット、採寸の再現性、狙って到達できる基準点を教えてくれた個体たちです。
間
内股上部に生まれる、左右の脚のあいだの空間です。
脚線を拾わず、二本の筒としてボトムスが成立しているかを見るための重要な基準です。
この間が消えると、脚同士が接触して見えたり、下半身の流れが詰まって見えたりします。
生地の玉突き事故
生地が靴・脚・余り布に押し返され、本来まっすぐ落ちるはずの線が途中で止まる現象です。
裾が靴に当たって生地が上へ逃げたり、膝下や太ももに余計な膨らみが出たりする状態を指します。
流路
胴体から足先まで、視線とシルエットが滞留せず通る縦方向の通り道です。
ボトムスでは、股上、わたり、膝下、裾、靴との接続が噛み合ったときに流路が確保されます。
流路解放型
視線が足先まで抜け、下半身の途中で滞留しないシルエットです。
内股の間、膝下の直線、裾と靴の接続が揃ったときに成立しやすくなります。
循環滞留型
視線が足先で抜けず、下半身の中で折り返して滞留するシルエットです。
面積や存在感は出ますが、私のボトムス観では評価しずらい方向です。
間断なきストレートライン
股下から裾まで視線が途切れず、脚線を拾わずに通る理想的なストレートラインです。
脚そのものの輪郭ではなく、ボトムスの筒としての線が自立している状態を指します。
クリース適性
クリースが入っているかどうかではなく、そのクリースがどれだけ維持され、シルエット形成に効き続けるかを見る基準です。
薄い生地や柔らかい生地では、クリースが入っていても保管や着用で消えやすい場合があります。
終点シルエット
一日の活動後、街の鏡やガラスに映ったときに確認される最後のシルエットです。
履き始めの見え方だけでなく、歩く、座る、しゃがむ、動くといった日常動作の後でも納得できるかを見るための基準です。
02_素材・構造
直線形成力
生地やクリースが、着用時に縦方向のシルエットを作る力です。
履き始めの見え方、静止画での最大打点に関わります。
直線維持力
一度作られた縦線や筒の形を、着用中に保つ力です。
歩く、座る、しゃがむといった日常動作の後でも、シルエットが崩れにくいかを見るための基準です。
終点シルエット維持力
日常行動を経たあとでも、納得できるシルエットを保つ力です。
履き始めの最大打点ではなく、歩く、座る、しゃがむ、動くといった生活後の見え方を重視します。
03_着こなし哲学
下地
装いが置かれる社会的・環境的な受け皿です。
職場、家庭、地域、年齢、生活圏、関係性などによって、その場が受け止められるおしゃれ総量は変わります。
死蔵/死蔵容量
気に入っているのに着ていない服が、クローゼットの中で止まり続けている状態です。
死蔵容量とは、そうした服が物理的・心理的に次の買い物を妨げている総量のことです。
おしゃれ総量
その環境が受け止められる、おしゃれの主張量の上限です。
職場、地域、年齢、家庭、関係性、生活圏などによって変わります。
明確なルールがあるTPOとは違い、自分で探る必要がある容量として考えています。
おしゃれ充足度
自分の納得・満足感を、服でどれだけ表せているかを示す感覚的な充足度です。
おしゃれ総量が「環境が受け止められる上限」だとすれば、おしゃれ充足度は「自分の内側がどれだけ満たされているか」を見るための言葉です。
必然性
そのアイテムを身につけている理由が、見る側に自然に伝わりやすい状態です。
トップス、ボトムス、靴、眼鏡、鞄などは、生活上の必要と結びつきやすいため、着用理由を問われにくくなります。
必然性小物
生活や仕事の中で「必要だから身につけている」と読まれやすく、着用理由を問われにくい小物を指します。
革靴、鞄、ベルト、眼鏡、時計などが代表例。
単なる装飾ではなく、歩く、運ぶ、留める、見る、時間を確認する、といった実用上の理由があるため、こだわりを入れても「道具へのこだわり」として処理されやすいです。
一方で、ビジネスや礼装の文脈に最適化された必然性小物をそのまま私服に持ち込むと、異物感につながることがあります。私服で使うには、素材・形・色・合わせ方によって文脈を少しずらす配慮が必要です。